「群衆」がテーマの展示
最近、群衆がテーマの展示をを3つ観ました。
ひとつめは、6月にジュイエで展示してくれた野村日向さんの油画。

ふたつめは、9月に、中央線芸術祭のプログラムのひとつ、座高円寺でみた戴飴霏さんのリトグラフ。

そして、みっつめは、今、高円寺BLANKで展示している日比谷泰一郎さんの日本画。

こんな感じですね。 作家も違えば、表現方法も見た感じも全く違います。人ひとりのポートレートのような作品はよくみますが、群衆がテーマの作品ってそうはみないような気がします。
3人の言葉を借りれば「人体に対する解釈を相対化し思考すること、人体表現の選択肢を探る」(野村さん)「他者との距離を絶えず調整し、自他の境界を探り合いながら、バランスをとること。無意識に行われるこの行為こそが、私にとっての都市生活の本質であり、日々の観察対象」(戴さん)「「人々がここに存在していた」という事実を証明するような日常の抽出」(日比谷さん)と、それぞれ考えていらっしゃることも違います。
それなのに、テーマが「群衆」と同じなのが、興味深いところでもあります。どれが好きかと問われれば、みんないいと思った作品であり、作家さんなのですが、展示から受ける印象も、私の思ったこともそれぞれ違っていました。
いずれにせよ、このテーマでどのように変わっていくのかが楽しみです。そして、こんな風に絵とかかわっていける私は多分幸せなのだという気がしてなりません。
野村日向さんのInstagram
戴飴霏さんのInstagram
日比谷泰一郎さんのInstagram
上記に作品が紹介されています。ご興味のあるかたは是非ご覧ください。

今週の展示は、金暎淑 / 鈴木誌織二人展 「孤独な散歩者の日常」中央線芸術祭のブログラムの一環として開催されています。絵画とインスタレーションの展示。 全く違う2人の作家の作品が、みているうちに融合していく、そして自身に至る、そんな感じです。是非お越し下さい。28日まで。